小田原の歯医者さん石井歯科医院

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ドクターコラム

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ドクターコラム

2014.10.21

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骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは
『骨の強度の低下により骨折のリスクが高くなる病気』です。
特に女性の高齢者の方は知っている方も多いのではないのでしょうか。
骨粗鬆症は社会的にも大きな問題になっています。骨折は、高齢者にとって大きな問題であり、厚生労働省の『国民生活基礎調査』によると要介護の原因として転倒・骨折によるものが全体の9%となっています。これは要介護の原因第5位です。ちなみに第1位は脳卒中23.3%第2位は認知症14.0%ですから転倒・骨折の9%は要介護の原因としていかに高いか分かるかと思います。
高齢者において、大腿骨骨折等を起こすとその後自立が困難となることが多いのです。

人の骨は、一生涯成長していきます。(古くなった骨が吸収されて、新しい骨がつくられています)これは子供だけではなく高齢者でも同様に骨の成長は行われ、1年間に約6%の骨が新しい骨に入れ替わっているのです。
ただし、こうしたことは年齢によって違ってきます。骨成長が盛んな10代、20代では骨の再生は盛んに行われ、20代を境に減少していきます。
高齢になると骨の新生より骨吸収のスピードのほうが早いために結果として骨が減ってしまうのです。
特に女性は閉経を迎えると骨の新生スピードは遅くなるため、結果として年3%程度の骨量を失うと言われています。もちろん個人差があります。男性にも起きる病気ですが、女性のほうが問題になることが多い病気です。

◎ビスフォスフォネート剤ってどういう薬?

ビスフォスフォネート剤は、適度な濃度で使用すると骨に高い吸着性があり、強力な骨吸収抑制作用により、骨が減らないようにすることができるため、骨粗鬆症の治療薬として用いられています。
また、ビスフォスフォネート剤は使用頻度が高く、日欧米では骨粗鬆症治療薬の約60%の割合で使用されています。
また、ビスフォスフォネート剤は、骨転移(乳ガン・肺ガン・前立腺ガン)や病的骨折・頸椎圧迫・高カルシウム血症などの予防にも使用されています。
最近の研究では、骨転移を予防するだけでなく、骨組織におけるガン細胞の容積を減らす効果も報告されています。
しかし良いことばかりではありません。問題点も起こっているのです。

◎ビスフォスフォネート剤の問題点

ビスフォスフォネート剤による治療を受けている、または受けた患者様において、顎骨壊死(がっこつえし)顎骨骨髄炎(がっこつこつずいえん)を起こしたと報告されています。顎骨壊死とは、その名の通り顎の骨が腐っていく病気です。典型的には歯ぐきの部分の骨が露出します。無症状の場合もありますが、感染が起こると痛み・顎の腫れ・膿が出る・歯のぐらつき・下くちびるのしびれなどの症状が出てきます。
特に、ビスフォスフォネート剤による治療をしている患者さんが、抜歯や顎の骨の手術などの外科処置を行うと傷が治らずに骨がむきだしになり、骨の壊死が起きてしまうことが報告されています。ただし、顎骨壊死はビスフォスフォネート剤をしようしているすべての人に起こるわけではありません。使用方法や使用期間等さまざまな条件によって違ってくることが少しずつ分かってきています。
◎ビスフォスフォネート剤による治療をしていて、歯科治療が心配な方へ
これからビスフォスフォネート剤による治療を開始する予定がある場合は、顎骨壊死の危険を少しでも減らすために、歯科治療を完了させることが大切です。
状況により、痛みがなくても抜歯が必要になった場合にはビスフォスフォネート剤による治療前に済ませておく必要があります。また、歯周病等の問題がある場合には、徹底して治療をして改善させておくことも重要です。
不適合な入れ歯を使用していると粘膜に傷がつき、そこから感染が起こり、顎骨壊死を引き起こす可能性があるため、入れ歯の調整をきちんと行いましょう。
それではすでにビスフォスフォネート剤をすでに使用している場合はどうすればいいのでしょうか?
経口服用か注射によるかで違いますが、3年未満の場合でほかのリスクが低い場合は中断しないで行うべきとされています。
ここでのリスクとはガンの化学療法を行っている方、ステロイド療法を行っている方、放射線療法を行っている方、糖尿病の方、人工透析を受けている方、喫煙者、飲酒、肥満の方、高齢の方、口腔衛生不良の方などです。
もしリスクがあれば改善することを行い一定期間ビスフォスフォネート剤の中断を行ってから歯科治療を開始したほうが安全とされています。
◎ビスフォスフォネート剤の副作用の早期発見と早期対応のポイント
ここで紹介した副作用は、まれに起こるものであり必ず起こるものではありません。ただ、副作用に気づかずに放置していると重症化して健康に影響を及ぼす危険がありますので、早めに気づいて対処することが大切です。
口の中の痛み・抜歯後の傷がなかなか治らない・歯ぐきに白または灰色の硬いものが出てきた・顎が腫れてきた・下くちびるがしびれた感じがする・歯がぐらつき自然に抜けたなどの症状を感じたら速やかに医師・歯科医師に相談しましょう。
さらに顎骨壊死はお口の中が不衛生な状態においても生じやすいとされています。したがってビスフォスフォネート剤による治療を受けている患者さんは定期的に歯科を受診し、チェックを受け歯石を取ったりクリーニングを行いましょう。
ビスフォスフォネート剤に関連した病変が生じる部位は現在の所顎の骨に限られています。
ただ一度発症すると完全に治癒することは困難です。
日頃の予防が極めて重要になります。

JR小田原駅 東口下車 徒歩3分
小田原の駅前の歯医者さん

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